薬剤師はオワコンなのか？今後の薬剤師の需要を予想してみた。

これからAIが活躍していく時代に薬剤師はオワコンなのか？

昨今では、このAIの急速な進歩により「AIが発展すると仕事がなくなる」「多くの人がAIによって仕事が奪われる時代が来る」など、機械学習や人工知能に関する技術の発展とともに、雇用に関する影響への不安や心配をよく耳にするようになりました。
薬剤師の仕事においても電子化や機械化が進んでいますが、いずれはAIによって薬剤師の仕事がなくなってしまうのではないかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、薬剤師の仕事がオワコンなのか色んな角度から解説していきたいと思います。

今後、薬剤師の仕事はなくなるの？

薬剤師はAIに取られるの？

オックスフォード大学が、将来90%以上の確率で消える職業を論文で紹介しましたが、薬剤師の仕事が今後10～20年でなくなる確率は1.2％にすぎないとのことです。

今ある仕事のうち47％がなくなるとされている中で「薬剤師の仕事は残るだろう」という推測をみると、薬剤師の将来には少なからず希望があることがわかります。

超高齢化社会になっている現在、病院に対する需要は大きいと考えられます。
服薬指導など人間にしかできない仕事もあるので、今後も薬剤師の需要は高まっていくでしょう。

もしも、薬剤師の主な業務内容でAIに取られるとしたら、「調剤業務」や「薬歴管理」などが該当すします。

薬剤師は不足している？

「薬剤師が増えすぎて余る」と言うことを聞いたことはありますか？
結構多くの人がドヤ顔で薬剤師は飽和状態だと謳っていますが、これは10年以上前から言われている事なので気にしなくてOKです。
確かに都内だと足りている場所も多くあるかと思いますが、地方では薬剤師が不足しているのが現実です。

なぜ気にしなくても大丈夫かと言うと、薬剤師は女性が多いので結婚や出産のタイミングで辞めてしまう方が多いのと、薬剤師国家試験の合格者は、毎年ずっと１万人くらいで、大きく変わっていないんです。

薬剤師の給料はオワコン？

賃金構造基本統計調査によると、よると、50代までの薬剤師の平均年収は500万円強です。
一方、ドラッグストアの年収は同様に500万円ほどが相場と言われています。
加えて、店長クラスになると600～700万円、更に上のマネージャーなど管理職ともなると、年収1000万の大台に乗ることも珍しくないようです。

日本人50代の平均年収が500万～550万円なのでドラッグストアの店長クラスになれば、平均年収以上の給与を得る事が可能になります。

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薬剤師として生き残るために必要なスキル

コミュニケーション能力

AIはコミュニケーショや共感・協調のスキルなどは人間に勝つことが出来ないと言われています。
薬剤師の業務内容で考えると、服薬指導はAIにはできない業務と言えるでしょう。

病院薬剤師だと入院患者、ドラッグストアや調剤薬局では地域住民との密なコミュニケーションが求められるため、薬剤師が力を発揮していくことが期待されています。

マニュアル通りの接客ではなく患者さまの服薬に責任を持ち、気持ちや様子をくみとったコミュニケーションで、精神面も支えることができる薬剤師を目指しましょう。

OTCスキル

患者さんのライフスタイルをしっかりと把握することも、かかりつけ薬剤師の仕事です。
患者さんの日常生活をサポートするにあたり、健康食品やOTCに関する知識は外せません。
医薬品とはいえ、服用中の薬との飲み合わせやお客様の希望などに応じて最適な提案が求められるのです。処方箋がないからこその難しさは、必ずあるでしょう。
しっかり答えられないと患者さんにも不満が残ります。
実際に、健康食品を利用する患者さんのなかには目的があり、積極的に摂取したい気持ちを持っている方もいるのです。

かかりつけ薬剤師にしてもらうためにも日々努力し、OTCの相談されたら答えられるようにしましょう。

資格取得

自分の強みを見つけ、他の薬剤師と差別化を図るためにも、資格の取得は積極的に行う事をおすすめします。

まずは、「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件でもあり、薬局の経営にもかかわる資格である認定薬剤師を最優先で取得するようにしましょう。

さらに差別化を図りたい薬剤師は幅広い領域の薬物療法における高い水準の知識、技術および臨床能力を持った薬剤師の養成を目的とした資格薬物療法専門薬剤師を目指してみてはいかがでしょうか？
資格を取得するためには、5年以上継続して日本医療薬学会の会員であることや、薬物療法に関する5年以上の研修歴を有すること、薬物療法の講習会を5年間で50単位以上履修していることに加えて、症例報告や学会発表、学術論文などが必要ですが、資格を保有して置けば引く手あまたで転職の際困ることは殆どなくなるでしょう。

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ファーマキャリア

 

AIと共存する薬剤師になろう

単純な事務作業やデータ処理、解析作業においては、我々人間がAIに勝つことははっきり言って無理だと思います。
しかし、コミュニケーションや共感・協調というスキルにおいては、AIは人間に勝つことが出来ません。

薬剤師の業務においても、調剤業務や薬歴管理などはAI化がすすむことは避けようがありません、その一方でかかりつけ業務や在宅業務においては、薬剤師が大きく力を発揮していくと考えられています。
また、日本チェーンドラッグストア協会によると、ドラッグストア業界は着実に成長を続けており、2018年売り上げが7兆円を突破、店舗数は2万店をこえました。
今、ドラッグストアはねらい目なので求人をチェックしてみてください。

今後求められる薬剤師となることができるように、自分のスキルを高めていきましょう。